ペレストロイカ(改革)グラスノチス(公開性)を唱えながらチェルノブイリの大事故を隠蔽した大統領がいましたね。
日本では最近、食品業界の事故が多発しています。
そんな中、当社は過去にあったクリーニング事故を皆さんに公開する事により、なぜこんな事が起こったのか?
またどういう対応をお客様、メーカー、当社の中でおこなったかを真剣に考えるコーナーです。


一般会員・特別会員標準営業約款
第1項 1ヶ月以上お引取なき品物については責任を負いかねます。
第2項 弊社過失による、紛失、損傷などの事故が起きた場合
     定められたむ「大蔵省・厚生省認定クリーニング事故損害基準」によって
     賠償させて頂きます。

これは当社のカードに記載した当社とお客様間の中で行なう約束ごとであり、
ひとつのルールとして理解して頂きたいと思います。


平成8年1月の商品です。
    生地の素材 絹100%
     色       モスグリーン

受付時 この商品は、お客様が商品を購入後、初めて当社に洗濯にもってこられました。
仕上り 当社は、お客様の商品をドライクリーニングしお返し致しました。
クレーム お客様の方より、色が全体的に白けているとの見解。
原因 元の状態が確認出来ない為、定かではないがクリーニングしたことにより白っぽくなっているのだとすれば薄起毛が拡大して元の状態より白っぽく見える事に なっているとしか考えられない
この場合、生地自体の問題と当社の処理、両方に原因があると考えられる。
最終対応 アパレルメーカーに連絡がつけられなく(すでに会社がない)、生地の問題に関しての責任を問う事は出来なかった。
その為お客様と協議の上、購入価格の半額を当社で負担する事に至った。


              当社の立場からすると、生地についてアパレルメーカーと協議したかったと思う。


平成11年11月の商品です。
     生地の素材  アクリル 一部ポリウレタン

受付時 この商品はお客様が2年前に購入されていました。
当社でのこの商品の洗濯は初回です。
仕上り ポリウレタン部分に亀裂が入る。
クレーム 当社よりお客様に報告する。
原因 黒地のポリウレタン部分の可塑剤が溶脱し硬化し亀裂が入ってしまった。
最終対応 お客様にポリウレタンの性質の説明を行なう。
 この事故に関しては当社受付時に事故になる可能性を説明する事が不足していた為、お客様はポリウレタン素材の認識がなかった。
ポリウレタン・塩化ビニール等の事故は、洗浄してから防ぐことは遅く、受付段階で適切な処理を行なわなければならなかった。
事故の原因に関しては、お客様にも納得して頂く事が出来ました。
 結果として、クリーニング料金全額の返金と商品をお返し致しました。


            ※クレームの対象となり金銭によって弁償した場合、その商品は基本的に当社がもらい受ける形になっています。


平成8年の商品です。
    生地の素材   塩化ビニール

受付時 通常ジャンバーの上下として受ける。
仕上り 着用するとパリパリという音が聞こえるなど、硬化してしまった。
クレーム 当社より電話にて連絡を行なう。
原因 ドライクリーニングを行なった事で可塑剤が溶脱し、硬化してしまった。
最終対応 完全に受付時の対応ミスであり、未然に防げた物であり
この商品に関しては、クリーニング店である当社の責任になります。

尚、硬化してしまった商品を元に復元する事は可能ではあるが
それを行なったとしても元の状態に近づいたに過ぎない。

平成7年の商品です。
    生地の素材   綿100%

受付時 通常の受付と行なう。
仕上り 当社通常の仕上り。
クレーム お客様より、毛玉があるので上下3着とも着用出来ないと言う申し出を受ける。
原因 水洗い自然乾燥の為、特に原因は考えられない。
最終対応 当社の洗浄方法、乾燥方法などを説明。
しかし、お客様は納得して頂けず、電話連絡を10回程度、会談を行なう

結果、物別れとなってしまう。